こんにちは、元公務員のみんです。
某県庁の地方公務員として7年勤めましたが、退職することになりました。
土木技師として3回の異動を経験し、さまざまな仕事をすることができました。
もちろん尊敬できる上司もいましたし、仲良くしていた同期や同僚もいました。
しかしなぜわたしは、公務員土木を辞めたいと思ったのか。
公務員土木をやめたい理由を改めて考えてみました(・・?
一方、辞めることを不安に思うあなたに、次の転職先や後悔しないための心構えもまとめました。
この記事を書いている人
- 元公務員ブロガー💻
- 某県庁の公務員(土木職)に首席合格
- 某県庁の公務員土木職として7年間働いた経験をもつ(計画・設計・施工管理・維持管理)
- 1級土木施工管理技士、危険物取扱者乙4、玉掛けなどの資格持ちです。
- 今はブログで公務員あれこれや、仕事の話などをメインにさまざまな情報を発信しています。
公務員土木を辞めたい理由5選(体験談)
わたしが公務員土木をやめた理由はこれ!
公務員土木を辞めたいと思った理由
- とんでもなく嫌いなひとに出会ってしまった
- 出世するためには能力よりもえらい人に好かれるかどうか
- 仕事しないでどうにか乗り切ろうとする人が多い
- 通勤が遠すぎてあほらしくなった
- とくに災害時が激務すぎてついていけない&きつい
①とんでもなく嫌いなひとに出会ってしまった
この出会いは自分が仕事をやめることについて、少なからず影響しているなあ…と感じています。(笑)
そのきらいな人は公務員土木1年目の直属の先輩です。(同じ公務員土木)
この先輩はまわりからも変な人という認識がありました。
今考えれば、成長した今の自分が同じ部署になったら、上手に流すことができたかもしれません。
まあわからんけど。 いや、やっぱり無理。 きらい!
この先輩はとにかくめんどくさい人なんです。 そして他人のことをばかにして笑いを取るような人です。
さらに男尊女卑の考え方がすごい!
今から7年前なので、まだセクハラやパワハラという言葉がメディアに取り上げられていない頃です。
私は出先の土木事務所で、整備部の配属となりました。
初めての社会人。 自分なりにがんばろうと意気込んでいました。
しかしこの先輩のせいで、一気に私の社会人一年目は地獄となるのです。
配属になって2、3日後にその先輩と現場に行くことになりました。
その時に言われたことは、「公務員になれたのは私が女性だから」だと……。 話しかけてきたと思ったらこれ。
この人やばくないですか…?(笑)
まあたしかに、その頃公務員の女性登用の推進が新聞とかに書かれましたけれども!
いやいやいや、普通に試験受けて合格してますから。
この時初めて、女性の少ない社会で生きていくむずかしさを身をもって体感しました。
別に女性だけど、女性を売りにしてこの仕事をしているわけではないです。
だけどまわりには男性しかいなくて相談すらできなかったことが辛かったです。
ただ私は負けずきらいなので、死んでも休むもんかと仕事に行きつづけました。
休まなかったことは、今となっても成長するきっかけにもなったと思うので良かったです。(ただ、あなたは無理はせずにね)
がんばった私!
ただ、やっぱりストレスは溜まるようで、とんでもなく嫌いな人との出会いは公務員土木の仕事を辞めると決意させた理由のひとつになっています。
②出世するためには能力よりもえらい人に好かれるかどうか
私は公務員としてしか社会に出ていないので、民間や他の職業は分かりません。
しかし私が公務員として働いたかぎり、公務員の出世は能力ではなくえらい人に好かれるかどうかだと感じました。
もちろん、頭が良いだけでは出世できないです。
けれども私は、えらい人に好かれるよりも、目の前の仕事を一生懸命がんばれる人が出世してほしいと思うのです。
しかし私のまわりは飲み会などで、誰に好かれたほうが良いとか、えらい人とゴルフに行く話とか、誰が部長、課長になるかなとか、そんな話ばかり……。
私はみんなが今どんな仕事をしているか話が聞きたいだけなのに。
全く共感できず、自然と飲み会に行く機会が減りました。
たしかに、出世するには人付き合いも大切です。
しかし私は土木の技術職として、技術の向上を目指した方が、県庁の利益になるのでは?と考えています。
そこそこ仕事をして、あとは、えらい人のご機嫌取りに時間を割く。
それをあたりまえだと思っている組織に、ずっと合わないなーと感じていました。
いやいや、とりあえず目の前の仕事100%で頑張ろうよ。
それができた上で、ご機嫌取りに行くならどうぞご勝手に。
でもだいたい仕事よりも、ご機嫌取りに重きを置いている人が多い気がします。
この考え方が本当にきらいで、仕事を辞めると決意させた2つ目の理由です。
【関連記事】
公務員土木がつまらないと言われる理由!土木公務員がきついって本当?
③仕事しないでどうにか乗り切ろうとする人が多い
公務員は横並びの世界で、仕事をしてもしなくても給料は同じ。 リストラされることはありません。
そりゃあ仕事する人が損するようなシステムなら仕事しなくていいやとなりますよね。
さらに、私の勤めていた県庁は3年~4年で必ず異動があります。
風通しが良いという面では良いです。 しかしその3~4年を一生懸命やるか、適当にやるかはその人次第になってしまうのです。
私は与えられた仕事は全力でがんばりたいと思う人間です。
だから仕事を引き継いだ時に、前任が何もやってないことが分かると本当にがっかりします。
そりゃあ、ちがう人間だから問題に気付かない場合もあると思います。
だけど引き継ぎ書をみると、なんとなくその人が頑張っていたかどうかが分かっちゃうんですよね。
適当にやってんなーって。
もちろんそのなかでがんばっている人もたくさんいます。
しかしがんばって仕事をしている人が損するような組織体制に、7年間働きましたがどうしても納得できませんでした。
この仕事しない人たちがきらいで、仕事を辞めると決意させた3つ目の理由です。
【さらにくわしく】
公務員は頑張るだけ損で努力は無駄!サボったもん勝ちで真面目に働くのはバカバカしい?
④通勤が遠すぎてあほらしくなった
私結婚しまして、勤める県庁の隣県に住むことになりました。 毎日片道105㎞の道のりを高速道路で約3年間通いました。
なぜその時辞めなかったのかと言われれば、もう返す言葉もないのです。
しかしその時はなぜか通える!っと思ってましたね~(笑)
だけどもいざ通ってみると、高速道路の通勤代は半額しか出ないし、ガソリン代も80㎞までしか出ないし、通勤代だけを見れば赤字でした。
むしろボランティアの域!
あほらしってなりました。
⑤とくに災害時が激務すぎてついていけない&きつい
災害がないときでも公務員土木は忙しいです。 さらに公務員土木は、大雨や台風などの災害が起こるとそうとう激務。 なぜなら通常の業務にプラスして災害対応もしなければならないからです。
夜中までなんてあたりまえ。
それで残業代は満額出ない…。
若いときはなんとか体力があったのでがんばっていました。
しかし歳をとってくると、体力的にきびしいなあと感じていました。
将来の不安から、公務員土木を長くつづけるイメージがつかなかったのでやめました。
【さらにくわしく】
土木公務員はきつい!土木職の仕事内容や残業のリアルを元公務員が解説
公務員土木を辞めたい!次の転職先はどこ?
公務員土木を辞めたいと思ったとき、次の転職先候補は以下のとおりです。
公務員土木の転職先候補
- 民間の建設会社
- 建設コンサルタンツ
- 建設業界以下の異業種
建設会社であれば、公務員時代の実務経験を活かすことができます。
書類仕事などは散々やっていると思うので。(笑)
設計や土木に関する知識も役に立つでしょう。
また建設コンサルタンツとは、工事の企画や提案、設計などを主に取り扱う仕事です。
同じ建設業界であるため、転職できる可能性は高いでしょう。
施工管理につよい転職サイトは以下の記事にまとめていますので、興味のある方はぜひご覧ください。
一方、建設業界と全く異なる仕事に就くというのもあります。
やりたかったことがある人はぜひ飛び込んでみてください。
一点、今までの経験を活かしにくいことから、転職の難易度は高くなる傾向にあります。
公務員を辞めたい!転職を後悔しないための心構え
公務員を辞めたい! そう思うあなたを応援したいです。
しかし、転職を後悔しないために、知っておくべき、辞めるメリットやデメリットがあります。
メリット | デメリット |
今の状況から抜け出せる 公務員土木以外の仕事ができる やりたい仕事が見つかるかも |
資格を取りにくくなる 公務員の安定がなくなる 家族や周囲には反対されるかも |
とくにデメリットが重要です。
私は公務員土木をやめたいと考えながらも、資格も何もない自分に不安を抱いていました。
だから4年目のときに1級土木施工管理技士の資格を取得。
公務員の仕事をつづけながら1級土木施工管理技士の資格を取得できました。
この取得は、仕事を辞めることの不安を少しだけ取り除いてくれましたね。
さらに資格をもちながら工事を担当することで、意識も変わり経験値を積むことができたと感じています。
公務員土木を辞めて、同じ建設業界に転職したいと考えているなら、土木施工管理技士などの資格は取っておいた方がよいでしょう。
また、公務員という安定した給料がもらえなくなります。
給料も安くなる可能性があることを肝に銘じておきましょう。
そして家族がいる場合は、公務員を辞めることを反対されるかもしれません。
これらのデメリットがあることをしっかり確認し、辞めるか辞めないか、じっくり考えてみてください。
勢いで辞めるのだけはぜったいにやめてくださいね!
一方、転職の情報は早めから知っておいたほうが有利なことが多いです。
とりあえずわたしは公務員時代(やめるまえ)からいくつかの転職サイトを登録してました。
登録してたサイトのひとつを挙げるとリクナビNEXTです。
リクナビNEXTは求人数No1なことで有名な大手転職サイトで、土木のほか異業種の求人も多いので色々見ることができます。
また自分に合った仕事が、考えてもよくわからないという人は、適職診断を受けてみるっていうのも手です。
分析の力によってはっきりし、あなたに新たな気づきを与えてくれます。 ミイダスというサイトでは、無料登録で適職診断ができるサービスがありますのでぜひやってみてください。
いっぽうミイダスで診断を受けてみた感想は、以下の記事でよめますので興味ある方はぜひどうぞ 🙂
【口コミ】ミイダスのコンピテンシー診断はかなり本格的でびっくりした件
公務員土木を辞めたい!次の転職先や後悔しないための心構えまとめ
公務員土木をやめたいと思った理由
- とんでもなく嫌いなひとに出会ってしまった
- 出世するためには能力よりもえらい人に好かれるかどうか
- 仕事しないでどうにか乗り切ろうとする人が多い
- 通勤が遠すぎてあほらしくなった
- とくに災害時が激務すぎてついていけない&きつい
公務員土木の転職先候補
- 民間の建設会社
- 建設コンサルタンツ
- 建設業界以下の異業種
公務員土木を辞めたいときに確認する辞めるメリット&デメリット
メリット | デメリット |
今の状況から抜け出せる 公務員土木以外の仕事ができる やりたい仕事が見つかるかも |
資格を取りにくくなる 公務員の安定がなくなる 家族や周囲には反対されるかも |
以上です。
ありがとうございました。